潰瘍性大腸炎で入院

 by 安田 寛



入院前

2000/12/31

なんだか、腹がはる感じがして、少しやわらかい便になる。喉が痛く、目やにが非常に多かったので、最近はやりの風邪かな?と判断。

2001/1/8

マイコンカーラリーの大会に出場。完走は出来なかったが、大変楽しかった。来年も参加したいなあ。

この日くらいから、便に血が混じり始める。

2001/1/9

仕事始め。仕事中、5回程度トイレへ。軟便で血が混じる。

2001/1/11

血便が続いているので、友人の医師-九重に相談。点滴をしてくれるとの事なので、会社後、行く。便の検査用の容器を貰い、翌日提出。おかゆ生活をするよう、指示を受ける。

2001/1/12

通常どおり仕事。その後、ゆうやの家に遊びに行く。

おかゆ生活。

2001/1/13

土曜日なので、仕事は休み。牧山医院へ。点滴を受けている途中、便の菌培養の途中経過の電話が入る。ロタウイルスが出たとの事。多分。ウイルス性の腸炎か?しかし、薬をのんでいるのに、便の状態があまりかわらない。この日は、晩御飯を上の北向さんといっしょに鍋。鍋とおじやを食べ、パソコンに関する質問に答える。

2001/1/14

この日も夜、点滴をして貰うが、状態が良くならないので、明日にでも萬田病院へ行けという九重の指示。まあ、しょうがないかー。

2001/1/15

九重に萬田記念病院に紹介後電話すると言われる。とりあえず、慧人を保育園に送り、会社へ。会社AM10:00到着。到着と同時に九重から電話。11時過ぎに、萬田記念病院の小森先生を訪ねれば、話を通してあるので、よきに計らってくれるとの事。出社済みの同僚に入院かもしれない旨を伝え、後の事をお願いし、10時40分頃、会社を出発。

11時過ぎに、萬田記念病院着。病院内は、患者であふれてすごい状態。(月曜日は混むそうだ)

受付に、小森先生に診てもらうことになっていると伝える。少し待つと、

「入院ですから、あちらで手続きをどうぞー。」

(おい、おい、いきなり入院って決まってんのかー?)

「大部屋にしますか?個室にしますか?」

「個室の値段は?」

「4000円と1万円があります。」

パソコンを使う必要があるので、「4000円の個室でお願いします。」

個室に通されると、ビジネスホテルよりも広い個室。これは良い。

直ぐに、CTスキャンとレントゲンと心電図。採血。

小森先生から、絶食&点滴で、そのうちカメラをする旨の説明を受ける。

入院中

コメント

便

その他

2001/1/15

そのまま入院になったけど、ここの個室は結構良いなー。


****個室紹介****

AM7:30 水+血

AM10:00

PM4:00

PM1:00 晶代、やっちゃん、つるちゃん

AM11:00 37.5

PM6:00 36.2

2001/1/16

昨夜は、何回も目がさめた。1時、2時、3時頃目がさめた。遠くから、人の叫び声が聞こえる気がして、非常に気になる。(患者の声である事が判明)。朝は、除雪車の音がうるさく、6時前に目がさめる。耳栓が必要だ-。

 午前中、会社関連のメールの返事を数本書く。

 午後2時頃、小森先生の回診。腹が減っているようなので、点滴を明日から栄養価の高いものに変更する。明後日(木曜日)にカメラの検査を行う。その後、検査のスケジュールの都合で、明日の11:30より検査することになる。ゆうやパパには、「緊張する?」といわれるが、何の緊張感もない。

 ゆうやパパが看護婦さんを見て、人志向っぽいので、聞いて欲しいとの事。生年月日を聞いて調べるとトラ。城志向ではずれでした。

今日は、昼間、日が差していると思ったら、雪がゴンゴン降ったり、大変な天気の日でした。

あー、腹減った。今日で丸2日半食事をしていない。3日前にほくほく庵でうどんを食べたせいか、食べたいものは、「ほくほく庵のかまあげうどん+天丼」「XXXのすき焼き」「うなぎ」です。

AM1:00 茶色。水より少しとろとろ。血が混じっている

  AM6:00 茶色。水より少しとろとろ。血が混じっている

  12:36 同上。血が混じっている

 13:30 検温36.2

 19:20 検温37.1

 11:00 美和子

 12:30 やすこ

 15:00 見舞い 横山やすし。プルデンシャル保険の申請書

 16:00 晶代

2001/1/17

今日は、大腸ファイバの検査の日。いったい、どんなもんなんだ?経験者は、すごく苦しいと言うが。。。

大腸ファイバレポー

 小森先生が来て、今日の大腸ファイバーの結果を教えてくれる。

前日にインターネットでクローン病はかなり、潰瘍性大腸炎は、結構やばそうだと認識していた。

先生「病名は潰瘍性大腸炎ですねー。難病ですね。」

(はあー?やっぱりー?)

先生「病名がついてよかったですねー。薬も今とりよせていますから、着き次第処方しますから。」
看護婦「食事制限とかがあるので、今後指導しますから。」
(おいおい、まじかよー。まあ、だいじょぶかな?)
先生「おなかすいたでしょう。今日から、栄養剤をだしますから。」
(やったー。血便は楽勝で耐えられるけど、空腹は結構きついんだよー。らっきー。)
安田「ジュースとか飲んでも良いですかね?」
先生「あんまり冷たくしなければいいんじゃないですか。」
(やったー。もうお茶ばっかりは、絶えられない−。)
 なんだか、病気の事より、お茶以外を口に入れられる喜びの方が多い。

AM4:23 便、茶

AM6:30 便 茶

AM9:15 便(かんちょうによる) 茶色のとろとろ

AM9:30 便(かんちょうによる)? 血液のみ

AM10:00 便(かんちょうによる) 茶色のとろとろ

PM1:00 検査後の便

PM8:20 便 とろとろ+血

AM6:30 37.0

AM8:25 体重 72.0

PM1:30 見 晶代、やっちゃん

PM1:30 体温 37.2

PM5:30 体温 36.9

PM6:00 見舞い まー君

PM6:30 見舞い よしえ&せいじ。

2001/1/18

下腹が痛い。4時にトイレに起きた後は、眠れなかった。

 九重からメールがあり、最初が肝心だが、それほど心配する必要はないとの事。 

インターネットで本を調べ、紀伊国屋の札幌本店に 「潰瘍性大腸炎とクローン病」という本の在庫がある事を確認。予約して、やっちゃんに頼む。

 BOLに「潰瘍性大腸炎ってどんな病気?」を注文。病室の住所と部屋番号を記載。支払方法は、コンビにで払える請求書なので、送ってきても大丈夫かなあ?

BOLは、開始時のサービスである、送料無料がいまだに続いているので、非常に重宝していましたが、入院してさらに便利である事に気づきました。みんな便利ですよー。

AM4:20 便 水+血

AM6:00 便 血のみ。

AM10:00 便 血+とろとろ少し

PM3:10 便 水+血

PM4:30 便 水+血

 

PM7:30 便 水+血

PM9:40 便 水+血

AM6:30 体温 36.7
AM8:00 栄養剤飲む
AM8:30 体重 71.8Kg 食べてない割には、へらないなあ。
AM10:20 点滴  1.テクテック500+ホスミシン2g 2.アミノフリード500+ネオラミン313(止血剤)3.アクチット500+ホスミシン2g
PM0:00 見舞い お嬢
PM0:45 栄養剤飲む
PM1:00 見舞い 塩りん、晶代、やすこ
PM6:00 体温 37.0
PM6:10 体重 72.4Kg なんだか朝より太ってるぞー?
PM6:10 栄養剤飲む
PM7:00 電話 九重と美和、幕別に電話

2001/1/19

萬田記念病院は、糖尿病の専門病院なので、潰瘍性大腸炎の専門の病院に転院する事を九重から進められる。九重は、北大病院の医局にいて、厚生病院との繋がりもあるそうだ。妹の旦那さん(星さん)が厚生病院に勤めているので、お願い。

 回診 厚生病院に転院したほうが、専門医もいるので、よいのではないか?栄養剤を飲んでから便の回数が増えているので、栄養剤禁止。ががーん。勘弁してくれー。

PM7:50 看護婦さんと話をする。前の病院で潰瘍性大腸炎の人がいたそうだ。IVHはいやだなあー。

AM0:40 便 水+血
AM6:00 便 水+血
AM8:00 便 水+血
AM9:00 便 水+血
PM1:00 便 水+血
PM2.25 便 水+血。
PM7:00 便 水+血
PM9:15 便 水+血

AM6:00 体温 36.4
AM9:00 栄養剤飲む
PM1:00 栄養剤飲む
PM1:00 見舞い 晶代
PM3:00 見舞い 高田パパ、やすこ
PM5:30 見舞い 星さん

2001/1/20

今日は、少しお腹が痛い。下側と左側が痛む。先日の大腸ファイバでは、左の結腸までだったので、右まで炎症が行っているのかは、わからない。下血が治まれば、検査するのだろう。それにしても、下血がおさまらない。自分の中の予定では、入院後、2〜3日で下血はなくなる予定だったのだが。。。

 今日は、たくさんの人がお見舞いに来てくれた。病気の時に励ましに来てくれるのは、とてもうれしい。本当に良い人々と友達になった事に感謝、感謝。

 入院して、初めて息子「慧人」(5歳)が来た。最初は、照れて、こっちに来いといっても、来なかったが、直ぐに元に戻った。こちらも、5日も会っていないとは思えなかった。

AM4:00 便 水+血

AM6:00 便 水+血

AM8:00 便 水+血

PM2:00 便 水+血

PM9:00 便 水+血

PM10:30 便 水+血

PM2:00 体温36.8

PM2:00 やすこ、慧人、晶代

PM3:00 九重、太田さん、きしょう

PM4:00 横山やすし、ちあき、ゆうや

PM4:00 かずみちゃん(お花)

PM6:30 しばたさん、みなこちゃん、りこ、ひな

2001/1/21

朝、毎週、慧人と見ている「タイムレンジャー」と「クウガ」を見た。「クウガ」は、もう最終回なのか?主人公が出てこなかったような気がする。

そういえば、筋肉番付の照栄は、ギンガブルーである事に、この間気が付いた。やはり、ギンガマンはすごい!??

AM1:50 水+血
AM4:00 水+血
AM6:00 水+血
AM8:00 水+血
PM4:30 水+血
PM8:00 水+血

AM7:00 体温36.7
AM11:30 小松平&彼女

AM11:35 星さん、美和子
PM1:30 体重71.5
PM1:40 体温37.2
PM2:00 小屋畑
PM2:30 晶代、慧人
PM7:00 体温37.0

2001/1/22 入院してから1週間目。下血が思うように良くならないが、今日の朝の便は、茶色だけではなく、最初が正常な色で後半が血混じりの色だった。少しは、良くなっているような気がする。また、空腹感が気になりだしてきた。でも、3-4日前ほどではない。
 早くも1週間が過ぎ去った。空腹感、大腸ファイバの痛み、便の色などは、その時々で、超リアルな感覚を自分に与えているが、1週間過ぎ去って振り返ってみると、「俺は、なんで今、ここにいるんだあー?」的な、不思議な非現実感が襲ってくる。非日常的な事が起こる時は、いつもこんな感じで、どんどん物事だけ進んで行くんだろーな。きっと。

 今日、BOLから本が届いた。ほんとに送料無料は、良い。
午後4時過ぎ、看護婦さんが「あめとガムはOKですよ。」との通知。先生に聞いてくれたようだ。ちょうど、やっちゃんがお見舞いに来てくれていたので、買ってきてもらう。
やったー。味のあるものを口に入れられるー。


夕方、発38度。看護婦さんに言うと、肩に注射をしてくれる。2時間くらいで36.8になった。薬というものは、すごいなあ。また、今日からステロイド30mの点滴を始めた。
AM1:15 水+血
AM3:33 水+血
AM6:00 水+血
AM8:30 水+血+便色
PM1:30 水+血+便色
PM10:00 血+とろ茶
AM7:00 体温37.0
AM9:00 体重70.4
PM2:00 体温36.8
PM4:00 やっちゃん
PM5:25 体温38.0、頭痛
PM5:45 肩に注射
PM5:45 ステロイド30m点滴
PM6:20 体温37.7
PM7:20 体温36.8
2001/1/23 今日の朝の便は、久々に血がない便がでた。なんだか、炎症が少し治まってきたのかな。ちょっと、うれしい。何とか、転院前に、血がなくなってくれればIVHしなくていいんだけど...
 体重が70.0Kgになった。68-69Kgがベストなので、後1−2Kgかな。体調不良前は、74.5K位になっていたので、ダイエットしようかと思っていました。

 小森先生回診。
小森先生「転院が決まらないので、IVHしましょうか。」
安田「もう少し、減量したいので後にしてほしいですー。」
小森先生「ふふっ。わかりました。」

 PM3:00看護婦さんが来て、明日の10:30に厚生病院で入院受付をしてくださいとの事、いきなり転院が決まってしまった。ここの病院の個室は、非常に快適なので、次の病院での環境に不安。病気の治療は、専門医がいるのであちらの方が、良いだろうが...
 パソコンはOKだが、PHSがだめらしい。やばい!
 また、個室は、トイレが近い、ラジオ、テレビの音を好きにして良い、消灯後も自由というメリットが沢山あるので、転院するのは、とっても憂鬱。
AM2:15 水+血
AM5:00 水+血
AM6:40 とろ便後+血
AM7:00 とろ便(血なし)
AM10:00 血+とろ
PM3:00 水+便
PM10:00 血+粘膜
AM7:00 36.3
AM8:30 体重70.0K
PM1:00 幕別ママ、美和子、晶代

PM3:00 九重、きしょう、九重ママ
PM3:30 ステロイド点滴
PM3:30 やすみつ
PM4:30 ほりりん
PM6:00 塩りん
PM7:00 体温37.1
PM8:00 体温36.6
2001/1/24  昨夜は、頻繁に腹痛が起こり、5回も目がさめトイレへ。
やはり、クッキーをボリボリ食べる夢を見たからか?初めて食べ物の夢を見た。もう一つ夢を見た。バスに乗っていたら、バスが脱輪して横転する。たいした怪我もなかったが、マスコミが押し寄せて大変だった。???
今日、転院なので、シャワーを浴び、身辺整理。やっぱり、転院したらIVHだよなあ。なんか、やだなあ。
依然、消化器に居たという看護婦さんと、
 安田:IVHしたら飲むものもだめなんだよね。
 看護婦さん:飲むものは、良いんじゃないですか?
 安田「ガムとか飴はだめだよねー?」
 看護婦さん「先生にもよるけど、大丈夫じゃないですか?」
なんだか、とっても気休めに聞こえてしまう。しくしく。
まあ、心配してもしょうがないか。直ぐに現実になるから。
体重が、70Kをきった!もう少しでベストの体重になる。ダイエットは、チャクチャクと進行中。空腹感もあまり気にならなくなってきた。
AM0:50 血+とろ
AM3:00 血+水(腹がゴロゴロなる)
AM4:20 血+とろ
AM5:35 水+血(腹痛)
AM6:30 水+血

 転院
AM6:00 ステロイド点滴
AM7:00 体温36.7
AM7:20 体重69.9K

転院先、札幌厚生病院への入院記へ