IVH体験記

2001年1月24日初のIVHの体験をしました。
看護婦さんは、とても親切に色々教えてくれて、やさしい泊澤さんでした。

2001/1/24

「IVHを行いますので、準備します。」
「上半身を脱いでください。」
「仰向けになってください。」
先生登場、それほど若くない、経験のありそうな先生。
(あー良かった。)
「森です。高カロリーの栄養の点滴のため、IVHを行います。右の胸に入れます。」
「首を左に曲げてください。」
(これは、何も見えない態勢だぞー。)
「消毒します。」 右の胸上部から肩まで消毒
「布をかけます。」 例の中が四角くあいた青い布
(なんで青いんだろーなー。)
「もう一枚、大きな布をかけます。」 お腹に大きい布
「局部麻酔をします。」 チクッ
(ひえー、始まったよー。)
「痛いですカー?」
(ええっ、今麻酔したばっかりじゃん。)
安田:「い、いたいです。」(声がでない)
 球面のテレビのブラウン管に反射して、Drと看護婦さんが動いているのが見える。もう一人の人が現れ、施術を見る。
(研修生かなあ?良かった、この人じゃなくて。)
「ここは、痛いですか?」
(いてっ、何をしてくれているんだあー。切ってるのかあ?刺してるのかあ?)
(痛いって、どの位痛いときに、痛いって言えばいいんだあ?)
(あんまり、直ぐ痛いっていったら、意地悪されそうだから、我慢したほうがよいかなあ?)
(でも、本当にやばくて痛いんだったら、すぐ痛いって言った方が良いのかあ)
「いたいですうー。」
7〜8分くらい...だと思う。
「これで、多分入りましたから〜。ちょっと、押される感じがしますよー。」
(ぐおうあー。これはー、変な感じだ−。今まで経験したことないぞー。)
「はい、入りましたよー。これから、縫いますからねー。この辺、痛いですか?」
「痛いです。」
「じゃー、少し麻酔しますから。ここは、どうですかー?」
「痛いです。」
「一瞬ですから、我慢してください。」
(まじかよー、じゃー痛いかって聞かないでくれよー。)
(全然、痛くなかったけど。)
「はい、それでは、終わりました。後は、消毒をします。胸は、痛くないですか?」
安田「はい、精神的に痛いです。」
安田「先生、出来は何点くらいですか?」
「ふふっ、満点じゃないですか。後は、レントゲンを見てからですね。」
看護婦さんが消毒してくれる。
看護婦さん「では、起き上がってください。」
(もうはやですかー?勘弁してください−。ああ、胸が痛い。左の...)
看護婦さんが起こしてくれる。
看護婦さん「結構、汗をかきましたねえ。無視タオルで拭きましょう。」
(はあっ、気持ちいい。)
「では、1階にレントゲンの部屋がありますので、行って来てください。」
(あらーっ、一人で行くんですねー。なんだか不安ー)
レントゲンをして貰う。
看護婦さん「今、先生がレントゲンを見て、正常に入っているという事でした。」
(ふー、よかった、よかった。でも、右胸に違和感が。)
安田「右の胸に入っているものってどんな物なんですか?絵を書いてください。」
看護婦さん「ちょっと、待ってください。実物を持ってきますから。」
実物をパッケージの外から見せてもらい、親切な説明を受ける。
なるほどなるほど。それによると、下のような感じでした。
安田「入らない人は、何人に一人位ですか?」
看護婦さん「10人に一人もいませんよー。」
看護婦さん「今日から、1日にこれを一つ落とします。」黄色い2000mlの点滴。
「これって、何Kカロリーですか?」
「1600〜1700Kカロリーです。」

使用部品
部品1 2mmの太さで15cm程度の長さの軟らかい管がついていて、
最後に止め口がついたもの
図をいれます。
部品2 注射器で、針が10cmくらいあるもの。針は、通常のように硬い 図をいれます
挿入方法
まず、部品2の注射器を鎖骨の下の静脈に心臓の方向に向かって刺します。
2 静脈に入ったところで、とめておきます。
3 注射器の針部分が2重になっていて、針がついている内筒を抜き、外筒部分を残す。
4 残した外筒部分から、部品1の軟らかい管を入れます。
5 管を押し込みます。10cmくらい?
6 針の部分を抜きます。
7 管と皮膚を縫い付けて固定します。
8 終了

九重に、なぜIVHにしなければ、高濃度の点滴が出来ないかを聞いて見た。
それによると、高濃度のブドウ糖点滴を末梢から行うと、血管の内皮に障害が
発生しとても痛いそうだ。

PM10:15
 やはり、非常に気になる。精神的に気になるのは、もちろん。物理的にも、寝た状態から起き上がる時、右腕を上げる時、左腕を伸ばす時、右の鎖骨の下に違和感がある。筋肉が締まる時に、チューブの感触があるからであろうか?
2001/1/25 AM8:00
 やはり、昨日はIVHが気になって寝れなかった。寝る姿勢を変えられないのが、非常に寝づらい。普段の寝相が悪いからだろうが、やはり、うつ伏せでは寝れないからなあ。胸の筋肉に力をいれた場合の違和感は、まだある。
AM10:00
 消毒をする。看護婦さん(海老名美雪さん-かっこいい名前だ)がチューブを入れている部分を見せてくれた。チューブは、結構細くて、ただ胸に吸い込まれている。意外だったので、挿入部から2cm離れた部分で、チューブと皮膚を縫ってある。
 看護婦さんが、点滴チューブにテープを張り、テープとシャツをピンで留める方法を教えてくれた。これは、直接引っ張られなくなるので、とてもよい。
 この後、右胸の違和感が激減。何をしてもあまり気にならなくなってきた。
2001/1/26 AM7:00
 昨日の夜は、結構寝ることが出来た。左向きに横になっても気にならない。ただ、右横向きになると、右胸が圧迫され、結構気になる。
2001/1/27 AM9:00
IVHは、もう全然気にならなくなった。両腕を頭の後ろで組んで寝ても、気にならない。
2001/1/29 AM11:30 シャワー後にIVH部の消毒&テープ交換
IVH部のテープを取ったところ。
 白いチューブの先が静脈に入っているところで、
 チューブの端から2cmくらいの所と皮膚を縫ってある。
消毒をしてもらうと、多少しみるが問題ない。直ぐに終了。
今度は、風呂に入りたいなあ。
2001/2/16 IVHの挿入口から2センチ位のところで、留めるため縫っていた部分が取れている事が発覚し、縫い直した。
栃原先生が縫ってくれ、見えない状態だが説明しながらやってくれたので、あまり不安はなく、5分くらいで終了。
2001/2/27 風呂後の消毒時。テープで皮膚がかぶれて、かなり赤く、痒い。
消毒していると、なんか、挿入している部分が動いている。
看護婦さん「根元の縫っている所の糸が取れてますねー。多分、縫う事になると思いますよー。」
(またかー!でも、とれてしまわなくて良かった。)
2001/3/6 IVHの周りがかなり痒い。皮膚に皮膜をつくるというスプレーを塗ってからテープをはってもらう。だか、まだ結構痒い。
2001/4/4 明日の退院が決まり、IVHを抜くことになる。
この数週間は、テープを張る前にコーティングをするようなスプレーを塗ってもらい、痒みはなかった。
抜糸&カテーテルを抜いてもらう。挿入とは、うってかわって数分で終了。少し痛みはあったが、我慢できる範囲。