広島クリニック診察記

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2002.12.24 晶代が三雲社の掲示板に8歳の子がUCで「広島クリニック観音」で完治するとの記事を見つける。よしえちゃんからCC JAPANのHPがある事を教えてもらい、見ていて発見との事。CC JAPANは以前に購入した事があったが、最近チェックしていなかった。
2002.12.26 広島クリニック観音に電話し、事務の人と話をし、完治する事、使用している薬は、漢方薬である事、1/3から診察がある事を聞いた。院長先生がUC(潰瘍性大腸炎)専門で、院長先生が診察する日を前日に確認して欲しい事などを教えてくれた。広島まで行くのは面倒だなあ。
2002.12.26 晶代に1/3に診察してもらわなければ絶交だあーと言われ、診察する事にする。
2002.12.28 広島クリニック観音に電話し、1/3に院長先生が診察する事を確認。サンデーで、ピーク期用の航空券を頼む。
  広島クリニック観音
    広島市西区東観音町4−27
      TEL(082)232−0707  FAX(082)295−2680

院長先生がUC専門で、新薬ではなく漢方の薬で、皆、かなり
よくなっているとの事です。院長は診察のため話はできなかった
けど、処方は診察を受けてからとの事。
薬の郵送もしているので、診察を受けてみてくださいとの事で、
遠方の人もいるので、頻繁に診察の必要はない。
院長は、不在の日も多いので、前日以降に電話で確認して欲しく、
今後の予定は、1/3 1/7AM 1/8,9,10,1/11AMはいる。
診察時間は、木曜と土曜が9-5時、それ以外は9-6時だそうです。
2003.1.2
前日移動
16:45 自宅出発。自動車で高速を使い、出発。高速での表示は、「気温-6,路面温度-6」
「うー、寒そうだなあ。凍ってるかなあ。」
路面は所々凍っている。次の表示では、「気温-8,路面温度-9」
「さっぶー」
高速料金850円。駐車場サービスの「スカイパーキング」に車を止める。サンデーの割引券を使用して、1泊1200円、2泊1800円との事。とりあえず1泊にして、帰れなければ2泊にする事にする。17:30頃空港着。
搭乗案内が始まる。階段で1階へ降り、ななんとバスで飛行機へ。
「バスかよー!!」
飛行機につくと、とても小さい飛行機だあ!こわーっ。
「こんな小さい飛行機で広島まで行けるのかよー!」こわーっ!
乗り込むと、止まったまま非常時の説明!怖いので携帯の電源を切る。飛行機は、CRJ-200 全長26.8m幅21.2m 50席!23t 時速859K/h。18:20 スタート。すげーこわい!横で子供がはしゃいでいる。
「こわくないのかあー」
18:30 一度止まり、まもなく離陸のアナウンス。20秒ほど停止後、「ウイーーン」Take off.ふらふらしながら上昇&右旋回。山下機長、ひじ岡客室乗務員。客室乗務員は一人である。
「気流の影響で所々ゆれる事が予想されますが、揺れても飛行には影響ありません」
「ほんとかよー」
「ごゆっくり、お寛ぎください。」
「くつろげねーよー!」
高度は、8000mで運行。途中、左が名古屋です。と、スチュワーデスさんが一人一人に説明して回る。アットホームだ。怖がっていても落ちる時は落ちるので、千歳空港で買った「ダーウィンの使者」を読む。意外と、安定した飛行で、広島西飛行場に着陸。非常に小さな空港で、飛行機から到着ロビーまで徒歩で歩く。到着ロビーは、ロビーというほどのものは全然なく、簡単な建物。建物から直ぐに出口があり、出口を出ると目の前にバス停がある。バス停には、2人位がバスを待っている。バス停の時刻表を見ると、20:38にバスがあるようだ。現在時刻20:36。ラッキー。直ぐに来るだろうと思い、45分くらいになってもバスが来ない。もう一度、バス停の時刻表を見直すと、横に紙が張ってある。年末年始の時刻表について…なんと、20:07でバスは終了している。
「これって、もうバスは来ないって事ですかねー?」
「えっ!」
結局タクシーへ。タクシーで15分ほどで、広島グランドインテリジェントホテルへ。料金2080円なり。ホテルは、良い雰囲気のロビーのホテル。部屋も広いベッドでいい感じの部屋。前払いで6400円を払い、部屋へ。コンビニは、80mほどの駅前通沿いにあり、食材(アンパン、しゃけおにぎり等)を買い込み、部屋へ戻る。

テレビを見ながら明日のチェック。タクシーの運転手さんによると、ホテルから観音町まで車で10分位との事。明日はタクシーかな。明日の飛行機は、広島空港から12:35のANA便。リムジンバスをチェックすると、広島駅を11:18発(バスセンター11:03)で、空港には12:06で1300円との事。ぎりぎりだなあ。9時から診察として、バスセンターまで20分見ると10:30頃に終了すれば、飛行機に間にあう事になる。だめなら、もう1泊するしかない。
2003.1.3
病院へ
6:00に目が覚め、「丸山vs佐々木大魔神」のゴルフ番組を見ながら、風呂に入る。
ひげをそり、すっきりして準備OK。しゃけおにぎりとパンを食べて、出発する。
 ホテルでタクシーを呼んでもらい、出発。雨あぱらぱら降っている。タクシーの運ちゃん曰く、年に2−3回は雪が降り、車は大変。今日も朝は雪で、みぞれから雨に変わった。
8:40 広島クリニックに着
 なんか、ビルに看板がかかり、ドアには整形外科、理学療法、外科・肛門科、消化器科となっている。そのドアから入り、受付に保険証を出す。仮カードを渡され、カードリーダに入れてくれとの事。
仮カードをカードリーダへ入れると、番号が015と書かれる。そして、初診カードに症状を記入して欲しいとの事。初診カードは、整形外科用で「痛みの状況。どこを打った?痛い場所は?」などを記述するようになっている。
(おいおい、本当に消化器科やってるのかよー。本当にここの病院なのかあ〜?)
受付に「すいません、潰瘍性大腸炎で消化器科の診察を受けたいのですが…」
 「そう書いておいてくださ〜い」
適当に書いて、まとめておいたこれまでのUC病歴を一緒に提出。
本当にこの病院かどうか心配で何度も確認。なんだか、院内に「広島クリニック」って書いてないなあー。カードリーダ用のPC画面に広島クリニックと書いてあるから、多分、間違いないんだよなあーきっと。院内のモニタには、診察までの待ち時間が出ている。015は37分。結構混んでいるなあー。順番はあと9番目。モニター表示は、後X分なのか?9時37分なのかあ?

2003.1.3
診察
9:12頃
「安田さーん。お入りください」
他の人が入っていく診察室ではなく、左奥の診察室から呼ばれる。おおー。結構早かった。
先生は、白髪の混じったベテランそうな先生。この先生が天野院長先生らしい。

先生「遠方から来ている人はいますが、札幌は初めてだねー」
安田「完治すると聞いたんですが…」
先生「完治するとは言い切れません。というのは、私は5年間、なんの症状も出なければ完治と言えると思っているのですが、この薬は3年前から処方しています。皆、症状は出ていませんがまだ5年足ってませんから。」
 色々な論文のデータを見せてくれながら、理路整然と説明してくれ、こちらの質問にも親切に答えてくれる。うーん。好印象ですねー。

先生「遠いので、次の処方からは電話で頼んでくれれば郵送するよ」

記憶によると、以下の話をしました。

・薬は漢方薬。
・200人位がこの薬を使い、この1年は入院していない。
・白血球除去は、早いうちから始めていて、10年位やっている。
 7−8割の人がかなり良くなるが、50-60人位は変わらない。
 (ステロイドは50%弱の効果)
・白血球除去で変わらない人の対処に薬を開発していた。
・3年前から処方しており、ほとんどの人は症状が出ていない。
・A社と組んで新薬にしたいと思っている。
・薬になるまでは、臨床の試験などがあるので、5〜6年は掛かる。
・まだ保険は利かないが、安い薬(1個50円)
・食事制限は無し。ただ、引き金となる可能性があるのは「香辛料、豚の脂」と考えているが、ストレス、過労などで弱っている場合には控える必要があるが、通常はOK。
・患者さんを診ると、12月と8月に酷くなる人が圧倒的に多い。
(たしかに、安田は最初の入院前にすごく辛いカレー。初回12月、2回目7月の入院だあ)
・せんいは、しっかり食べる必要がある。
・漢方薬は、基本的にはせんいで、ほとんど吸収されず、便と一緒に出てくる。
・せんいは、沢山食べると下痢をするが、下痢をしても問題ない。
・薬を飲んで2週間程度で効果があり。
・副作用は今のところ、ない(吸収されないので)。ただ、植物なのでアレルギーの可能性は否定できない。50〜60人に処方しているが、副作用の報告はない。
・今の薬は効いているなら飲んでいても可。効いていないなら飲む必要がない。
・2週間で効かない薬なら、飲んでもしょうがない。
・便の状態がGOODでなければ、1日2回飲み、GOODになれば1回で良い。
・1年後に検査(大腸ファイバ)をして、腸に何の問題もなければ、もう飲まなくても良い。
・まず、100個処方をする。飲んで見て、合うようなら電話で頼めば送る。
・食事は今まで通りにして、今までの薬を止め、1週間程度で便の状態がGOODならば、食事制限は止めても良い。
・血便の検査キットがあるので、それで血液反応が(−)になるまで2個のみ、その後は1個。
 (うーん。こんな検査キットがあったんだあ。)
9:55 診察終了

採血をするとの事で、採血をしてもらう。小さいパッチを採血した部分に貼ってもらう。
「しばらく、押さえて下さい。」
押さえようと思ったが、荷物が沢山あるので、待合室に行ってから押さえようと、待合室に移動。
椅子に座り、押さえようと思うと、血がジャーっと出てる。うっ、やばっ。
看護婦さんに言い、対処してもらう。

10:13 便の血液検査キットのセットを10個もらい、説明を受ける。こんな便利なものがあるんだあ。
10:30 薬を貰う。特定疾患の受給者証は、各県により異なり、医療機関ごとに必要な場合もあるため、北海道に問い合わせたが、1/3なので連絡がつかず、取り合えず2割で料金を払う。
\8,450円(含、薬5000円)

おー。これなら飛行機に間に合うぞー。
2003.1.3
帰札
バスセンターまでタクシーで行き、そこから広島空港行きのリムジンバスに乗る。
こちらの空港は国際線もあり、大きい空港。
航空機もB777-200で382座席。あー、快適。


その後

2003.1.9 ためしに、血便検査キットで便の検査をする事にする。大丈夫なら食事制限止めようかなあ。
ここの所、下痢もしてないし、結構大丈夫かもしれないぞー。
検査キットは、棒状のプラスチックで便を数箇所サンプリングして、検査ポッドに2滴たらし、反応があると、ポッドの窓に線が入るというもの。
さっそく、トイレ(洋式)でトイレットペーパーを置き、便をする。
げげー。正常だと思っていた便の所々に血液が混じっているー。
いつも、洋式で水の中の便と拭いた紙しかチェックしていなかったため、直接便を見ていなかったが、こんな状態だったのかアー。全然正常と思っていただけにショックを受ける。でも、取り合えず検査してみる事に。

ふうーっ。やっぱり陽性だあ。